根強く人気のある湯シャン。
実は私は3年ほど湯シャンを実践していました。
それもかなりガチでストイックなやり方で。
湯シャンのメリットデメリットや効果、そして正しいやり方や私がヤメた理由などについて本音で語ります!
湯シャンとは?
湯シャンとは、名前の通り
お湯だけで洗う洗髪方法のことを言います。
湯洗という人もいるようですね。
皮膚科医の方の著書からブームになり、一時期は芸能人で実践しているとカミングアウトする方も増え、その後はミニマリスト系の人や、自然派愛好家の方にも実践者が増えていきました。
やり方はいたって簡単で、シャンプーやトリートメントなどをしないでひたすらお湯で洗うだけ。
そして、誰にでも合うものではなく、
決して万能な美容法では無いと私は実践していくうちに知りました。
湯シャンのメリット
さて、簡単そうに見えて実は難しい湯シャンですがメリットはいくつもあります。
シャンプーやトリートメント類で肌荒れが起きている人は案外多く、湯シャンにしてから肌荒れやニキビが減ったという人も多いです。
シャンプーやトリートメントって、良さそうなものはどんどんお値段が高騰していて、
最近では、シャンプー&トリートメントで1万円近くするものも増えています。
「いったいどれ使えばいいのー?」と迷いますよね。
だけど、湯シャンにすればどれを使えば良いのかで迷うことも無くなります。
浴室の掃除って面倒ですよね
シャンプー類のボトルの下は、特に汚れるので避けてから掃除をしなくちゃいけないし、トリートメントを使ったあとは、床がヌメッとします。
これをゴシゴシする手間が減るのです。
なんて便利なんでしょうー。
と思うのですが、そうではないデメリットもたっぷりとあります(笑)
湯シャンのデメリット
それまで使っていたシャンプー類をやめて、湯シャンに切り替えてすぐに髪の状態が良くはなりません。
はじめのうちは、髪がベタついたり反対に乾燥したりするし、相当時間がかかると思って間違いないです。
「私シャンプー使ってないのよ!」
といきなり人に言うと、まずドン引きされます^^;
口には出さずとも「きたないっ!!」と思われがちです。
決して口外してはいけません。笑
「なんか最近髪の毛きれいだね」ともし言われた時や、
「髪ツヤツヤだけどシャンプー何使ってるの?」
と聞かれたときにだけカミングアウトしましょう。
最初はシャンプーを買わなくていいのは楽チンだわーと思ったにも関わらず、少し経つとつまらなくなります。
シャンプージプシーになり、シャンプーのお値段の高さにゲンナリしながらも、やっぱりそれは楽しいことだったのだと再確認できます。
そして、ここが一番大切なのですが、
シャンプー1つ取っても髪質によって合う合わないがあるのと同じで、
湯シャンはすべての人にあうものではありません。
正しい湯シャンのやり方の基本
ただお湯で洗うだけの湯シャンですが、人によっていろんなやり方があるかと思います。
「たまにしかやらない」ゆるいやり方もあれば、「毎日必ず湯シャン」といったガチでストイックな方法もあります。
でも基本は同じです。
- 髪を洗う前にブラッシングをする(ホコリや皮脂よごれを落とす)
- 入浴をして体を温める
- シャワーで頭皮と髪を丁寧に洗う
- ドライヤーでしっかりと乾かす
ブラッシングは絶対に必要です。
ブラッシングによって、汚れのほとんどが落ちるという意見もあります。
ただし、その際に使うブラシは獣毛じゃ無いとあまり効果はありません。
ナイロンブラシだと、汚れを吸着することはできません。
またブラシによって落ちる汚れは髪の毛表面だけです。
頭皮の皮脂は落ちません。
お風呂に入って体を温めると、汚れが落ちやすくなります。
いきなりシャワーで洗うより、血行が良くなることで、皮脂よごれやニオイが落ちやすくなるのです。
髪の短い方はそのままシャワーで洗うだけでも良いです。
髪の長い人やベタつきやすい人はコットン100%の手袋が役立ます。
手袋によごれを吸着させるようにして洗うのです。
湯温は好みで良いですが、
- ベタつきやすい人は気持ち熱めの温度で。
- 乾燥しやすい人は、低めの温度にすると良いです。
洗い終わったら、すぐにドライヤーでよく乾かします。
自然乾燥にすると、菌の繁殖による匂いが発生するので、かならずドライヤーを使います。
この時も綿の手袋を使って乾かすと、髪がサラッとなりやすいです。
ただし、シャンプーする時に使ったものは汚れがついているのでダメです。
別の乾いた手袋を使いましょう。
湯シャンをガチな方法で実践していました
さて、私は以前湯シャンを実践していました。
その期間、約3年半。
現在は湯シャンはやめているのですが、そこには紆余曲折がありました。
湯シャンを始めた理由
私が湯シャンをやろうと思った理由は、肌トラブルがひどかったからです。
もともと肌質は良くは無いのですが、40過ぎてからさらに悪化。
ニキビがしょっちゅう出来るようになったのです。
いつもこんな感じでした・・・。
顎を中心に頬のあたりまでブワッとニキビ。
皮膚科は何軒行ったことか。
敏感肌用コスメは、手当たり次第試しました。
ニキビを直そうと、マクロビオティックを始めたり、野菜も有機無農薬の宅配にしたり、健康にもそうとうお金と気を使いました。
でも、ニキビはどんどんひどくなる一方・・・。
さらに、シミもできてくるし。
もうやれることは全てやり切ってどうしていいのか分からない。
そんな時に、ふと手にした健康系雑誌に「湯シャン」のことが書かれていたのです。
湯シャンと肌に何もつけないことを推奨する非接触研究会の方が書いていて、湯シャンを実践することで、ニキビなどの肌トラブルが無くなるとありました。
「これしかない」と思い、実践することにしたのです。
湯シャンをストイックな方法でやってみた
本に載っていた、非接触生活研究会さんのやり方をしっかりと実践することにし、湯シャンと肌断食を同時に実践することにしました。
肌断食についてはこちらに詳しく書いてみました。
この湯シャン方法がかなりストイック。
NGなものがたくさんあります
『湯シャンでNGなもの』
- シャンプー
- リンス・トリートメント
- ワックス、ムースなど整髪料
- 美容室でのシャンプー
- カラーリング
なぜかというとこういった整髪料を使うと、湯シャンでは落ちないからです。
せっかく湯シャンを実践していても、美容室でシャンプーやトリートメントを使われると元の木阿弥ということで、美容室でのシャンプーもダメ。
特に私が教えてもらっていたところでは、シリコンが肌に影響があるという考えだったからです。
もちろんカラーリングもNGです。
湯シャンと言いつつ石鹸を使うことを勧める医師もいらっしゃいますが、
私が実践した方法は、石鹸は一切使いません。
いきなり湯シャンです。
美容室は、シャンプーなしで短時間でカットしてくれる美容室がちょうどご近所にあったので、湯シャンを実践していた約3年は、そこの美容室に通っていました。
白髪が目立ち始めていたので、白髪はヘナで染めるようになりました。
(ヘナも全く推奨はされていないのですが)
のちにヘナは卒業しました
湯シャンの効果
湯シャンと肌断食を始めて、あれほどひどかったニキビがどんどん減っていきました。
以前はほぼ毎日顔に吹き出ものが何かしらあったのに、ピタッと出なくなったのには驚きました。
そして、ときどき頭皮にできていた吹き出物も全くできなくなったのです。
しかも、頬にできていたシミも消えたのです(3年かかってます)
これはスゴい!!
とは言っても、髪が前よりサラサラになるとか、ボリュームが増えたとか、白髪が減ったなんてことはありません。
むしろ髪はいつもパサパサのボサボサです。
湯シャンをし、ヘナで染めていたころのわたしの髪。自分で見てもひどいです。笑
でも、最初の目的がニキビを減らすことだったので、それでも満足でした。
私が始めてから少しして、夫も湯シャンを始めました。
湯シャンや肌断食は家族一緒にやるのが良いとされています。
というのは、せっかく湯シャンなどを実践していても、家族が使っているシャンプー類があちこちに付着していると、トラブルの元になるからです。
夫もシャンプーをヤメてくれて、私の湯シャン環境は完璧!
しかし、私は湯シャンをやめるのです。
湯シャンをやめた理由
『肌と頭皮のブツブツが消えて、シミもなくなったのになんでやめちゃうの?』
と思われるかもしれません。
実は私、湯シャンが合っていなかったのです!
湯シャンを続けていて最初のうちはまぁまぁ順調でした。
湯シャンでフケ
ところが2年過ぎたあたりから、いくらブラッシングを丁寧にし、時間をかけて洗っても、
ブラッシングのたびに大量のフケが出るようになっていたのです^^;
いくらニキビができなくても、肩にフケがパラパラなんてありえませんよね。
なので、フケが目立たないように髪はいつも結んだまま、黒やネイビーの服は絶対に着ないようにしました。
そんなある日、出かけた先で頭皮のチェックをしてもらう機会があったのです!
時々フケが出るにせよ、湯シャンは髪に良いと信じて疑わなかった私は、ちょっと自信満々でチェックをしてもらいました。
そうしたら・・・
頭皮が赤くなっていますよ!
と言われました。
意味がわからなくて、どういうことかと尋ねると
血行不良や炎症が起こっている悪い状態の頭皮です
とのことです。
えーーー?!!!
あんなに湯シャン頑張ってきたのに。
何も使わないことで頭皮がひどくなっているのだから、湯シャンが合っていないということですよね。
湯シャンと肌断食でニキビやシミも治まったけど、いつもフケが浮いた髪で、バサバサなのにはもう嫌気がさしはじめていました。
思い切って、湯シャンをやめることにしました。
【追記】その後3年経ち、なんと再び湯シャンに挑戦しています!
3年の間に湯シャン方法も進化しています。
最新の湯シャン方法をまとめましたので、よかったら読んでみてください。
湯シャン向いている人
実際にやってみて、私は湯シャンが向いていないことを痛感しました。
(3年もやったけどね^^;)
ではどんな人が向いているのかというと、これは実践してみないと分かりません。
乾燥肌の方が向いているという人と、脂性肌の人の方が湯シャンに向いているという人がいます。
私からするとどちらも実際にやってみないとわからないのです。
「湯シャンが合わなかった友人」
肌断食と湯シャンを友人と2人で実践していました。
私は肌は乾燥しないタイプですが、
友人は超のつく乾燥肌で、髪も乾燥系のくせ毛です。
友人も湯シャンと肌断食で、乾燥肌はどんどん改善されて喜んでいました。
そんなある日知人に紹介された美容室に初めて行くと、
「髪の毛がものすごく傷んでますよ!どんなケアをしてますが?」
と聞かれ、湯シャンのことを話すと
「お願いですから、トリートメントだけでも使ってください」
とほとんど懇願される状態になったそうです。
その後、シャンプーとトリートメントを復活させた友人は、おなじ美容室にずっと通い続けていますが、
数年経っても
「あの頃の髪やばかったですよね〜」
と言われるのだとか 笑
湯シャンの注意点
私も、友人も湯シャンは髪と肌に良いと思い込んでいましたが、
第三者からみるとそうじゃない。
時々誰かにチェックしてもらうことは必要です。
となると、客観的に見てくれる美容師さんや家族ですよね。
友人たちはなかなか本音が言えなくて
ヤメた後から「あの頃髪の毛、臭ってたよ」って言われたりする人も。
そりゃ、なかなか言えないですよね。
夫は私が湯シャンをやめたあとも、湯シャンを続けてましたが、
ある日「夫の枕」がものすごーく匂うことに私が気づき、説得をして湯シャンはヤメてもらいました(笑)
私や友人のように
「フケが止まらない」「髪のパサつきがひどい」
ほかにも「臭う」
といった症状があったら、迷わずシャンプーを使った方が良いです。
最近は毎日シャンプーをしないで、ときどき湯シャンにする派の人も増えています。
週に何日かシャンプ〜をしない日を積極的に作ることを勧めている、美容師さんも多いです。
『追記』その後の湯シャン
湯シャンをやめてから10年近く経った今年から、再び湯シャンをはじめました!
とは言っても以前の完全湯シャンとは違います。
- シャンプーはたまにしか使わない(多くても週1程度)
- トリートメントのみ使う(毎回)
カラーをしたり、ハイライトを入れているため髪がパサつきがちでした。
シャンプーするたびに、髪がギシギシきしむ。
そこでシャンプーをやめてみたんです。
ただし、それだけじゃ髪がまだパサつくのでトリートメントだけするようになりました。
そうしたらこれが大正解!
髪はぱさつかず、ツヤもある。
髪や頭皮がベタベタして気持ち悪いなんてこともないです。
トリートメントは、地肌に付いてもOKなタイプを愛用中♪
いろいろ使っても香りがとっても良くコスパも良いスカルプdボーテ にもどる。
まとめ
- 湯シャンは誰にでも合うものでは無い
- ときどき他人の意見を聞こう
- 完全な湯シャンじゃなく時々湯シャン程度が良い
今はシャンプーもトリートメントも、カラートリートメントも使用していますが、以前のようにニキビができることも無くなりました。
ずっと湯シャンのおかげでニキビがなくなったと思って、やめるのは勇気が必要でしたが、やめてしまっても問題は無かったのです。